アスペルガー症候群の症状について
○アスペルガー症候群の症状について

アスペルガー症候群は、「発達障害」のひとつで、自閉症の仲間に入ります。
一般に自閉症というと、障害が重く言語能力も困難な場合を指し、知的発達障害を伴っているものいいます。
しかし、知的には正常レベルの自閉症のことを高機能自閉症といい、その高機能自閉症の仲間で、より正常に近い能力をもつのをアスペルガー症候群といいます。

アスペルガー症候群は、ADHDの症状と似たところが多くあり、間違われてしまうこともあります。

例えば、ADHDの代表的な症状である多動性を見た場合をみてみましょう。
幼児期には、アスペルガー症候群にも多動性の症状が伴うことが多いのですが、一見して同じようでも、中身は異なります。
まずADHDの場合、五感から入ってくる情報に対するフィルターが無い為、周囲の出来事に瞬時に身体が反応してしまいます。
それに対してアスペルガー症候群は、単に自分の興味のままに動いたり、ルールそのものが理解できていないのです。つまり、まわりの空気をよむことができずに動きまわっているのです。

■症状

1.社会性の問題
まわりの空気がよめず、「常識が足りない」と言われてしまうことがある。
相手の考えや気持ちが理解できず、苦労することがある。
気をつかっていても、なぜか浮いてしまう。

2.言語・コミュニケーションの問題
まわりくどい言い方をしたり、分かりにくい話し方をしたり、一方的に話したりする。
自分の思いを言葉として表現することが苦手で、しばしば誤解される。
相手の言っていることが、特に難しいわけでもないのに、分からなくなってしまう。
言葉をそのままの意味として捉えてしまうため、とんでもない勘違いをしてしまう。
身振り手振りがうまく使えない。
相手の身振り手振りを、察知することができない。

3.想像力の問題
興味の関心が「広く浅く」ではなく、「狭く深い」。
思い込みや、こだわりが強すぎて苦労する。
予想と違うことがあると、あせってしまう。
相手の反応や、物事の結果を予測するのが苦手。
自分の空想の世界に浸ってしまうことがある。

4.視覚での認識は、わりと得意
口で伝えられて、理解できないことでも、表や図にすると理解しやすい。

5.五感に偏りがある
匂いに極度に反応したり、逆に鈍感であったりする。
さわられることに、極度に反応してしまう。
音に過敏に反応する。

6.身体の使い方が苦手
歩き方が個性的だと言われる。
スポーツはわりと苦手。
手先が不器用。
ボディーランゲージが苦手 (コミュニケーションを言葉だけに頼ってしまう) 。

これらの特徴を、今は短所として紹介してみましたが、ADHDと同じくもちろん長所にもなります。
例えば、音に過敏に反応するという人が、絶対音感を持っていることもあります。
また、自由な発想でしばられないことは、長所にもなります。


しかしアスペルガー症候群は、ADHDと同じく、過去のさまざまな経験から、なかなか不安やストレスから解放されずに苦しんでいる方が多いのです。
不安やストレスが大きいと、症状が悪い方向に出てしまうことが多いので、まずは、不安やストレスを小さくすることが、セラピーにおいて重要です。

アスペルガー症候群の症状そのものは、決して悪い方向にだけあらわれるものではありません。
つまり、ADHDのセラピーと同じく、症状を良い方向に引き出すという考え方が重要になってくるのです。

また、五感からの情報に関しては、得意、不得意がアスペルガー症候群の場合、はっきり出てくる場合が多いので、セラピーにおいては、さまざまな感覚を用いることが大切です。


想像の中で、匂いをリアルに感じとれる人、味をリアルに感じとれる人、実にさまざまです。つまり、アスペルガー症候群の感覚に過敏という特徴は、十分セラピーに活かせるのです。

ハッピージーニアスでは、これまで既に多くのアスペルガー症候群の方にセラピーを行っています。
そして多くの方が、セラピーにより問題を解決して、充実した日々をおくっています。
見えない苦しみを抱えたひとりでも多くの人々に、本当の幸せを感じていただければと思います。