第8号 ADHDのスーパー記憶術
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       === 第8号 ADHDのスーパー記憶術 ===

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天才発掘人の鈴木健二です。

人間の記憶は大きくわけて3つに分かれます。


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1.経験記憶

過去の出来事、エピソードなど。
意識することで簡単に思い出すことができる記憶。


2.知識記憶

数式、英語の文法、歴史の年代などの知識や情報。
思い出すときに、考える必要がある。
中学生くらいまでしか使いこなせない。


3.方法記憶

物事のやり方そのものや、根本となる原理が無意識のうちに記憶されている。
特に意識せずとも、記憶したり思い出したりするのが特徴。
最も原始的な領域にある記憶。
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この中で、最も忘れにくく応用範囲が広いのは、“方法記憶”です。

ズボンを履くときに考えながらズボンを履く人あまりいません。
ボタンを付けるときに、ボタンの付け方を考えながら付ける人もあまりいません。
そうした記憶は、原始的な方法記憶に記憶されています。

例えば鈴木は以前、趣味や仕事でコンピューターのプログラミングをしていました。
プログラム言語というものはとても複雑で、ひとつだけしっかり覚えるだけでも何年
間も、努力しなければ身に付きません。
しかし、ひとつめのコンピュータ言語をとことんまでしっかりマスターすると、不思
議なことに新しく別のコンピュータ言語を覚えるときは、さほど苦労しません。
これは、覚え方そのものや、目に見えない共通点を察知しているからです。
そして、これも方法記憶なのです。

さて、私の場合はこれが不思議なところで役に立ちました。
どんなところで役だったかといいますと、それは全く別々のジャンルのものの中から、
共通点を見いだしたり、体系化する力です。

 心理療法、成功法則、精神世界、ボディーワーク、脳科学、ADHD、
 心理学、宗教などなど・・・

これらの本を読んだときにバラバラなものを、ひとつひとつ別々なものとして認識す
るのではなく、それらの中から共通点や位置付けを感じ取ることができたのです。

つまり、それは“原理原則を感じ取る力”です。
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原理原則というものは、実にさまざまです。

1.同じような結果に結びつく
2.過程が似ている
3.特徴が似ている
4.位置付けがわかる

こうしたものは、研究している内に気付いていったものです。
さらに気付いた後、それについて調べたら、それが当たっていたという感じです。

つまり、記憶したいときに記憶しているというものでもなければ、思い出したいとき
に思い出しているわけでもありません。
そして、原理原則を感じ取ることができると、物事を覚える速度は、何倍もスピード
アップします。

なぜなら、覚える必要がある量が圧倒的に少なくて済むからです。
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ここが単なる知識と大きく違うところです。

そして別々のものを体系化して管理するという考え方は、コンピュータのプログラミ
ングの世界ではごく当たり前に行われていることです。
私の場合は、体系化の方法そのものが、方法記憶として記憶され、新しいものを理解
するツールとして全く畑違いの世界で活かされたわけです。

これは、自分で持っていても気付かなかった自分の才能です。
そして、多くの人が、自分に元々ある潜在能力というものに気付いていません。

心理療法家は、その人に無いものを引き出すのが仕事ではありません。
その人が元々持っているにもかかわらず、その力に気付いていないものを引き出すの
が心理療法家としての仕事です。

ADHDを「治す」という視点ではなく、「活かす」という視点は、こんなところにも
あるわけです。